扁平上皮は、尿の出口付近に見られる細胞種の1つです。
尿道にある微絨毛は、通常、外部から菌など異物の侵入を防ぐバリアーとなっています。
しかし、微絨毛への酸素供給が足りず、扁平化して尿の中に滑落する場合があります。
これが扁平上皮細胞です。
そうなると侵入菌は容易く尿道を遡り、膀胱へと到達して炎症を起こさせます。
尿検査における基準値は10視野の中に1個以下ですが、炎症が起こると細胞がばらばらと剥がれ落ちてくるのですごい数になります。
尿検査でこのような数がみられる場合は、尿道炎や尿路結石が疑われます。
また、尿道から大腸菌などが膀胱へ侵入しやすくなっており、間もなく膀胱炎になるかもしれない、と警告している兆候と考えることができます。
膀胱炎にかかる原因は様々ですが、鉄欠乏性貧血や潜在性鉄欠乏などに因るものも十分に考えられます。
貧血が見つかれば、そちらの治療もあわせて行っていく必要があるかもしれません。
いずれにしろ、まずは病院で再検査を受けることが重要です。
尿検査は簡便で、負担も少ない検査ですので、あまり力まず、早めに受診することをお勧めします。
女性の場合の扁平上皮細胞は膣由来であることもあるので、尿検査で検出されても、即異常とはなりません。
外陰部や膣部を覆っている細胞なので、はじめの尿を一緒にとってしまったのであれば、剥離しかけていた細胞が一緒に混入してしまう可能性が考えられるからです。
しかし、陰部のかゆみや出血、血尿や排尿痛といった変化があった場合には、検査を受けることを強くお勧めします。
また、尿検査に限らず、日頃から自分の尿や便を観察するという習慣をつける事も大切です。
自分の体は自分が一番知っておこうという気持ちで、汚いものと思わずに良くチェックしてみてください。
洗浄剤は無色のものを使うようにすると、色もチェックしやすいです。